吸血鬼ドラキュラ最終更新日: 2004/11/13 |
「吸血鬼ドラキュラ」
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何年も前のことだけど、「ドラキュラ紀元」という小説を本屋で見かけて、 ちょっと読んでみたくなったのね。 でも、その前にまず「吸血鬼ドラキュラ」読んどいたほうがよさげだな、、、 つーことで「吸血鬼ドラキュラ」の文庫本を買って、最初の2ページぐらい読んで、 結局そのまんま (^^; ’92のコッポラ版「ドラキュラ」(映画ね)すら見てないんだよね。 あらすじは漠然とは知ってるつもりだけど、ミナは最後は救われたんじゃないの? 「ドラキュラ紀元」ではすっかりバンパイアになったらしいけど。 「リーグ・オブ・レジェンド」でのミナはバンパイアってことなんだけど、 そこんとこ原作でどーなってるのかはこの映画を見るまでにクリアにしときたい。 てなわけで、積読になってた文庫本を引っ張り出して読むことにする。 [2003/08/26] | ||||||||
ジョナサン・ハーカーの日記、5/4まで読んだ。 やっとドラキュラ城に到着。 なんだかミョーに食べ物の記録にこだわってるハーカーさんだった。 ついうっかり、本の最後のオチのとこを読んじまった(笑) [2003/08/31] | ||||||||
ジョナサン・ハーカーの日記、5/8の途中まで読んだ。 ロンドンの地所を購入したドラキュラ伯爵といろいろ説明とか事務処理とか、 ってことでドラキュラ城に到着したハーカーさん、いよいよ伯爵とご対面。 背が高い老人で、顔色が青白く、そのわりに唇は赤い。 耳はとがってて、犬歯が妙に長い。手の爪は長くて先が尖ってる。 手の甲の真ん中には毛がモジャモジャと生えてる。握手すると冷たい。 怪力。息が生臭い。昼間は活動しない。メシくわない。 血を見るとミョーに興奮する。おまけに鏡に映らない。 最初っから惜しみなく怪しさ大爆発だなー。 つーか逃げろ。
でも、城はまるで牢獄みたいにあっちこっち閉め切られてんだよねー。
用が済んだらエサにされるのかな? [2003/09/05] | ||||||||
もう「リーグ・オブ・レジェンド」が日本でも公開されちまってるわけなんだけど、 これと「ソロモン王の洞窟」はぜんぜん読み進んでない。 まあギリギリまで粘ってみましょうか。 IIIまで読んだ。ジョナサン・ハーカーの日記、5/16の途中。 ドラキュラ城には実は伯爵しか住んでないっぽい。 ジョナサンを城までつれてきた御者も実は伯爵の変装だったらしい。 と思っていたら、3人の女性吸血鬼に襲われて、すんでのところで伯爵に救われた。 なかなか逃げられそうにないけど、広い城のどっかには逃げ道があるんでしょ、たぶん。 [2003/10/14] | ||||||||
IVまで読んだ。ジョナサン・ハーカーの日記、6/30朝まで。
いよいよ間近に迫る身の危険を感じたジョナサン、必死で逃げ道を探す。 城に入ったのが5/5だったから、2ヶ月近くも城の中で吸血鬼伯爵と暮らしてたことになる。 その間、炊事・洗濯・風呂なんかの用意も全部伯爵がやってくれてたってこと? いい奥さんになれるぞ(笑) [2003/10/17] | ||||||||
Vまで読んだ。 日付は戻って5/9から5/25まで。 ジョナサン・ハーカーの婚約者ミナ・マリー、 そのお友達のルーシー・ウェステンラ、 それからルーシーのお友達3人衆ドクター・ジョン・セワード、キンシー・P・モリス、 アーサー・ホルムウッドの順に、手紙・日記・電報が飛び交う。 内容としては、19歳のミス・ルーシー・ウェステンラさんが、 5/24の一日のうちにセワード、モリス、ホルムウッドの3人からそれぞれ プロポーズされたことをミナ・マリーに手紙で自慢するの巻。 そりゃーそんなことが本当に起こったら誰かに自慢したくなるだろうなあ。 ちなみに勝ち組はアーサー・ホルムウッド。 そんなわけで、とりあえずこのルーシーさんがモテモテなことはわかりました。 [2003/11/01] | ||||||||
XIまで読んだ。 ドラキュラ伯爵の棺を載せた船は7/6に出港し、8/8に到着。 もちろんイギリスにってことだと思うんだけど、読み返して場所を確認しようとしても、 知らない地名が出てくるばかりなもんでさっぱりわからねえ。 とにかく、この約一ヶ月の船旅の間に、伯爵は乗組員のほぼ全員を食料にしてしまった。 ギリギリまで粘った船長が死力を振り絞って港の近くまで船を運んで、 そこからは突然の嵐のおかげで船が流されたんでどーにか入港できたってことらしい。 乗組員全滅で海上で立ち往生ってことになったらどーするつもりだったんだろ伯爵。 まーしかし、この嵐も伯爵の起こしたものってことなのかも知れないけどねー。 んで、船から逃げ出した大きな犬というのがどうやら伯爵の化身らしい。 ジョナサン・ハーカーはブダペストの病院で保護されていたっつう知らせが 8/19にミナ・マリーに届いた。 婦長の手紙が8/12づけで、その6週間前から入院していたんだって。 ええっと、IIIの最後でドラキュラ城を脱出したのが6/30だったから、 その後わりとすぐに病院まで辿り着いたって計算になるかな。 さっそくブダペストへ急行したミナは、8/24に当地でジョナサンと結婚した。 だから、8/24づけの手紙からは彼女の名前はミナ・ハーカーになってる。 さて、その一方で、婚約直後で幸せいっぱいのはずのルーシー・ウェステンラさんは、 父親から受け継いだ夢遊病のせいで夜中に外をうろついてるうちに、 どうやら伯爵のターゲットにされてしまったらしい。 体内の血液がどこやらへか消えてしまう奇病に侵されて、どーも身体の調子が悪い。 ルーシーにプロポーズを断られた一人のセワード博士が最初は診察していたんだけど、 なんとも難病だってことでセワード博士の恩師ヴァン・ヘルシング教授が呼ばれた。
つーことでやっとあの名高いヴァンパイアハンターが もう死にそうになってるルーシーを見て「やばい!」と思った教授、 まずはルーシーの婚約者であるアーサー・ホルムウッドからいきなり輸血。 血液型のチェックすらなし。 さすが教授! つーかマジで大丈夫か! [2003/11/23] | ||||||||
XIIまで。 XIではルーシーのお母さんがルーシーに添い寝してたときに襲われて亡くなったんだけど、 XIIではアーサーのお父さんが亡くなり、ジョナサンの上司にして恩人であるところの ホーキンズ氏が亡くなり、そしてとうとうルーシーも亡くなった。 フィクションとはいえ、こうもどかどか訃報が続くとなんかキツイなー。。。 そのルーシーの臨終間際の様子はとゆーと、 犬歯が妙に長くなり、首筋の噛まれたような(つーか噛まれたんだけど) 傷は跡形もなく消えてしまい、そしてときどきルーシーらしからぬ振る舞いがあったり。 最後に正気を取り戻したらしい瞬間にヘルシング教授にいった言葉は 「先生、いろいろありがとうございました。 あの人を守ってあげてください。 それから私を早く楽にしてください」 つーことで、自分自身がいよいよ魔物の仲間入りしようとしてるのを悟ってた感じ。 [2003/12/02] | ||||||||
XIIIまで。 ルーシー・ウェステンラとその母親のお葬式。 ウェステンラ家の遺産はアーサー・ホルムウッドが相続することになった。 これにかんする弁護士の説明が、どーもよくわからなかったんだけど、、、 要するにウェステンラ家の遠縁の親戚あたりが黙っちゃいねえぞってことらしい。 ちなみに、アーサーは自分自身の父親からもいろいろ相続してゴダルミング卿になった。 これがよくあるミステリー小説なら、 “アーサーはいかにして離れた場所にある2つの家族をほぼ同時に殺害したのか?” なんつう展開になりそうなんだけど、もちろんそういう話じゃないことは知ってるわけで。 んで、そのウェステンラ家殺人事件の真犯人であるところのあの伯爵はとゆーと、 偶然にも新婚さんのハーカー夫妻が公園でデート中に見かけてしまった。 どうも伯爵は新しい獲物を物色中だったらしく、ジョナサン・ハーカーには気づかなかった。 しかしジョナサンのほうは「あいつだあいつ若返りやがって」とかいって真っ青になる。 もちろんミナには何のことやらわからない。 これをきっかけに、ミナはジョナサンがドラキュラ城にいたころの日記を読むことにする。 ルーシーの訃報がミナのところに届いたのはその夜のこと。 心労が絶えねえなあミナ。 それから数日して、ウェステンラ家と同じ地域で、子供を狙う人さらい女の噂が立った。 戻ってきた子供はみんな首筋に噛まれた傷があった。 もちろんこれはルーシーの死後ライフが順調だってことで、 吸血鬼のねずみ算が始まりかけてるわけだ。 この調子でいけばイギリスたぶん大ピンチ。 [2003/12/07] | ||||||||
これ読むの久しぶり。 XVIまで読んだ。 ミナはとうとうジョナサンの日記を読んだ。 一方、ルーシーの死について調査中のヘルシング教授がミナを訪れた。 ここにいたってようやくジョナサンの恐怖体験とルーシーの死のつながりが発覚。 ジョナサンはドラキュラ城での自分の記憶が信じられずにひどいウツ状態だったんだけど、 ヘルシング教授からお墨付きをもらったおかげでウツを脱出。 正直、そういう理由でウツになるってのがオレにはあんましピンとこないんだけど、 ウツを脱出する理由はなんとなくわかるよーな気がするなー。。。 人間そんなもんかもしんまい。良かったねージョナサン。 ハーカー夫妻を訪れた帰り途の駅で新聞を読んだヘルシング教授は、 ルーシーがいよいよ吸血鬼としての活動を始めたことを悟った。 さっそく弟子のセワード博士を連れてルーシーの墓を暴いたりなんかしちゃったり。 なかなか行動力のあるお年寄りなんである。 セワードはなかなかルーシーが化けたってことを信じなかったんだけど、 アーサー・ホルムウッド改めゴダルミング卿やキンシー・モリスも加えた4人が揃ってルーシーの吸血現場を目撃するにいたってもはや否定しようもなくなった。 結局、昼間のうちに棺で眠るルーシーの胸にアーサーが杭を打ち込んで一件落着。 、、、ではなくて、本当の戦いはこれからだ!みたいな。 ここまでで326ページ。 物語のほぼ6割を読んだことになる。 [2004/10/11] | ||||||||
XVIIIまで。 伯爵の荷物の搬入先がセワード博士の勤めてる病院の隣の屋敷だったことが発覚。 ついでに、セワード博士は日記を蓄音機に向かって口述してたことも発覚。 どっかで「終わりと書き付ける」みたいな言い回ししてたのはなんだったんだ? まあ些細なことだけどさー。 ルーシーつながりで主要登場人物が一堂に会して、ドラキュラ伯爵退治を誓った。 一同に向かってヘルシング教授が説明したところによると、吸血鬼の特徴はこんな感じ:
その一方で教授いわく、 あれだけ自然の法則にはずれたやつが、どこかでやはり、自然の法則には従わなければならんのだな。 てことで弱点も述べてんだけど、これ↓自然の法則じゃねーだろ (^^;
はて、ルーシーはいつの時点で伯爵を家に招きいれちまったんだろ。 そういうことがあったっぽいあたりを読み返したけどよくわからなかった。 ところで、セワード博士の患者のレンフィールドはかつて病院の隣の屋敷に逃げ込んだことがあったりして、どうやら彼の症状は伯爵の動向に関係があるらしい。 んで、最近は妙に賢そうなことをしゃべるレンフィールド、何やら病院を出たがってる。 身の危険を感じてるらしい。 伯爵方面から何らかのプレッシャーを感じてるってことかな? このレンフィールドが話の主軸にどう関わってくるのか、まだよくわからねえんだよなー。 まあとにかく、次の章かその次の章あたりで、そろそろ伯爵が再登場しそーな気配。 [2004/10/13] | ||||||||
読了。 まあレンフィールドは伯爵に利用されたりしたってだけで、わりとどーでもいい感じ。 ミナ・ハーカーが伯爵におそわれて血を汚されたりして、危機的状況には違いないんだけど、、、 それでいきなりミナが転化しちまうわけでもなかったんで、スリルにはちょいつながりにくい感じだなー。 現代的な吸血鬼映画と比べると、まあそのへんはしょーがないかな。
ヘルシング教授たちの反撃を振り切るために伯爵はイギリスから逃げ出した。
それを教授たちが追いかけてくあたりの描写は微妙に面白かったかなー。
最終的にはトランシルバニアのドラキュラ城手前で伯爵を倒した。
んで、ミナも伯爵の呪いから解放されてめでたしめでたし。 えー、全体的な感想。 話の進みかたがまだるっこい感じもあったけど、現代のテンポと比べるとしょーがないかも。 訳の日本語が巧みな感じで、それがちょい面白かったかな。 疲れてないときに読むならだけど (^^; たまに理屈が理屈になってないっぽく思えるとこがあったり。 これは原文のせいなのか、それとも日本語訳のせいなのかな? 吸血鬼の“流れや水の上を通れない”って弱点がポイントの一つになってたから、 上に挙げた“流れや水の中をスイスイ通れる”てのは誤訳だったんじゃねーかと思ふ。 まあ大した問題でもないけどさ。 つーわけで、 ミナは「リーグ・オブ・レジェンド」みたく吸血鬼体質にはならなかったのだった。 って、そこにたどりつくまで長かったなあ (^^; [2003/11/13] | ||||||||
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