放射能除去装置の実用化に至るまで

または、なぜ古代守を救ったイスカンダルの技術は
沖田十三を救えなかったのか?

これは、Yahoo!掲示板の「宇宙戦艦ヤマト」トピ3973に書いたものとほぼ同じ内容です。

とーぜん公式な設定ではありません。 そんな勘違いする人はあんましいないと思うけど (^^; 為念。

双子星に産する鉱物と“宇宙放射線病”

ガミラスとイスカンダルは双子星であるために組成物質もとても似通っている。 他の星に比べて特徴的なのはガミラシウムイスカンダリウムで、 この二つは呼称が違うだけで実は同じ物質である。 これらは微妙に不安定な放射性物質であり、 また空気に触れると容易に酸化してガスを発生させる。

両者の大きな違いは、ガミラシウムはイスカンダリウムよりも豊富で、また 比較的地表に近いところに産した点である。ガミラシウムは少し掘ればいくら でも採れた。またガミラスは酸化ガミラシウムガスの充満する星になった。この 環境に適応したガミラス人は、酸化ガミラシウムガス無しでは生きられなかった。 また、容易に採掘できるガミラシウムをエネルギー源として活用することで、 ガミラスの科学力はイスカンダルよりも早く発展した。結果、ガミラスは強大な 星間勢力を築き上げたのである。

一方イスカンダリウムはガミラシウムほど豊富ではなく、また深い地下にあった。 そのため、酸化イスカンダリウムガスがイスカンダルに充満することはなく、 イスカンダル人は地球人とよく似た生物になった。イスカンダル人にとっては (そして地球人にとっても)酸化イスカンダリウムガスはむしろ毒物であり、 また直接に吸引しなくてもその特殊な放射線は深刻な後遺症を引き起こした。 これが“宇宙放射線病”である。

コスモクリーナーD開発の経緯

寿命を迎えたイスカンダルでの地殻変動は、イスカンダルの一部地域において イスカンダリウムが地表に露出するという事態を引き起こした。これによって 発生した酸化イスカンダリウムガスのため多くのイスカンダル人が犠牲になった。 直接に吸引した人々は間もなく死亡した。辛くも生き延びたイスカンダル人も、 宇宙放射線病に悩まされた。

もちろんイスカンダルの医療技術もこうした事態を想定して発展しており、 軽度から中程度までの宇宙放射線病は治すことはできた。 しかし、酸化イスカンダリウムガスが充満の気配を見せるに至っては、医療技術 だけではどうにもならなかった。

このイスカンダルの危機を惑星レベルで一挙に解決するために開発されたのが コスモクリーナーである。1号機(コスモクリーナーA)と2号機(同B)の 開発は失敗に終わり、完成した3号機(同C)は酸化イスカンダリウムガスの 無害化に成功したものの、一時的に猛毒性の酸欠空気を発生させるという欠陥を 持っていた。

結局イスカンダル人は4号機(同D)の完成を見ないまま滅亡の一途を辿った。 最終的に生き延びたのは、身分上の理由から3号機の稼動中は隔離されていて 無事だったスターシャとサーシャの姉妹だけだった。

古代守の“ヒドイ宇宙放射線病”

さて、ガミラスに捕らえられた古代守は、ガミラスの輸送船内にあっては酸化 ガミラシウムガスを吸引したりその放射線の影響を被ることのないように隔離 されていた。しかし輸送船は、ガミラス・イスカンダル付近にワープアウトした 際に事故を起こし遭難した。

幸い、古代守は一人だけ隔離部屋にいたおかげで事故による即死は免れ、 さらに輸送船がイスカンダルの空域に入ったために、古代守はスターシャによって 救出されることになった。

しかしこのとき、スターシャとデスラーとの間にあった私的感情のもつれから、 スターシャの対応も迅速とはいいがたかった。 数日間の漂流中に酸化ガミラシウムガスの放射線にさらされた古代守は、 スターシャに救われたときには“ヒドイ宇宙放射線病”だった。

古代守の奇跡的復活と沖田十三の死

イスカンダルに残された医療技術とスターシャの献身的な看護により、古代守は 奇跡的な回復を遂げた。この医療技術は、のちにコスモクリーナーDとともに 宇宙戦艦ヤマトを通じて地球に伝えられた。しかしこの技術は、艦長沖田十三を わずかに延命させたものの、結局救うことはできなかった。なぜなら、沖田は



















































“もっとヒドイ宇宙放射線病”だったからである (´・ω・`)

そんなオチかい。

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