トム・ソーヤーの探偵

最終更新日: 2003/09/15

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「トム・ソーヤーの探偵」

収録:アトム英文双書
著者:マーク・トウェイン
訳者:井上光貞
ページ数:332

トム・ソーヤといえばマーク・トウェインが生み出したキャラの代表格で、 「トム・ソーヤの冒険」「ハックルベリ・フィンの冒険」に出てくる。 どっちも子供のころに読んだけどねえ、、、 その記憶によると、トムはあくまでもワンパクいたずら小僧で、 この映画での役回りみたいな“スパイ”なんてイメージは全然ないんだよね。

まあ一応確認しとこうか、つーことで検索してみたら、 なんと「トム・ソーヤの探偵」なんて小説が引っかかった。 どうもトムが法廷で活躍する話らしい。 トウェインじゃなくて誰か別の人が書いた続編なのかと一瞬思ったんだけど、 著者は確かにトウェインてことになってる。 これ読んだら“トム・ソーヤ=スパイ”って図式にも少しは納得できるのかな?

つーことで、さっそくeS!Booksで注文。 在庫がなくて“取り寄せ”になっちまってたんで、手に入るまでにちょい日数がかかりそう。

[2003/08/26]

本日セブンイレブンに到着。 すごく薄い本。 英文。活字はでっかい。 12ページめから始まって94ページめまであるんだけど、文章は見開きの左側だけで、 右側には英文読解のための注釈がある。 だから、実質的には42ページだけ。

注文したあとでちょいしくじったかなーと思ったのは、 この本には「トム・ソーヤーの探検」は入ってないんだよね。 eS!Booksでは新潮文庫の「トム・ソーヤーの探偵・探検」は“取り扱い不可” だったんで、あっさり諦めたんだよねー。 がんばって探せばよかったかな。 まーいーか。

[2003/09/05]

52ページまで読んだ。分量的にはちょうど半分。

むーん、ちょい読みにくいなあ、、、オレの英語力のせいだけじゃないと思うんだけど。 状況説明がイマイチ不親切なんだよね。 ときどき前後の状況を見失っちまって、前に戻って読み直したりとかしないといけない。 なんか菊池秀行みたい。 でもまあとにかく、どういう話なのかってのを紹介してみましょー。

話はHuck Finnの視点で語られる。 Pollyおばさんのいうには、TomのおじSilasとおばSallyの一家が災難にあっている。 一家の隣にBrace Dunlapという男がいて、一家の娘Bennyに求婚を蹴られたのを根に持った。 そこで、一家はBrace Dunlapのご機嫌をとるために、そいつのろくでなしな弟Jupiterを 雇ったりしている。 Silasおじさんはずっと機嫌が悪くて人が変わったようになっているらしい。 そんなわけで、SallyおばさんはTomにたずねてきてほしがっている。

つーことでTomとHuckはおじ一家をたずねるべく客船に乗るんだけど、 その船の中で、Jupiterの双子の兄弟で、ずっと行方知れずだったJakeに出会う。 Jakeが仲間と一緒に盗んだダイヤを独り占めしたせいで仲間に追われていると知って、 「ダイヤを手放せばいいのに」と思いながらも彼を助けることにする。

結局、Jakeは客船を降りたあとDunlap家にたどりつく前に仲間にとっつかまったらしい。 何やら悲鳴が聞こえてきた。 「かわいそうなJakeは殺されちゃったよ!」 ところが、一夜明けても殺人事件が騒がれている様子はなく、首をかしげるTomとHuck。

とまーこんな調子で、もうちょっと先まで読んだけどね。 たぶん最終的にはTomが殺人事件の謎を解くんだろね。 んで、Dunlap家のJupiterとJakeが双子ってのがトリックの種になってるんだろうな。

つーかねえ、たぶんこの本は今週中には間違いなく読み終わるんだけど、 こんなペースで読んでたら他の本は映画の公開に間に合わねーな (^^;

[2003/09/09]

行方知れずになっていたJupiterの死体をTomとHuckが発見した。 その殺害容疑が、Jupiterと不仲だったSilasおじさんにかかり、おじさんも自白。 法廷ではBrace Dunlap以下大勢がSilasおじさんに不利な証言をする。 もうSilasおじさんの縛り首は確実と思われた。 ところがそこでTomがSilasおじさんの無実を立証する。 この意外な展開に、法廷に詰めかけた人々は大喝采。

その昔「トム・ソーヤの冒険」とかを読んだときの記憶によれば、 縛り首とかは半分娯楽つーか見世物みたいな感じで描かれてたんだよね。 裁判もその類なんだろうし、そこで大活躍すればもう街のヒーローなわけで。 大人が見抜けなかった真相を子供のTomが見抜いてヒーローになる、 その痛快さがこの小説の面白さ、ってとこかな? まあ、ミステリーとしてはイマイチ。

さて、「リーグ・オブ・レジェンド」に出てくる成長したトムは、 一体どんな活躍を見せてくれるのでありましょうか?
# って強引にまとめてみる(笑)

[2003/09/14]

読み終わった後で気づいたんだけど、こんなページがあった。

Tom Sawyer, Detective, by Mark Twain. Read it now for Free!

わざわざ買っちまったオレは負け組 _| ̄|○

[2003/09/15]

▲読了▲

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