サスペンスドラマスペシャル

■ 三毛猫ホームズの犯罪学講座 ■

ドラマ自体の感想をいえば、まあどうでも、、、「んなわけねーだろ」的な探偵ドラマで、好みじゃないしなー。

ヒロイン安倍の役どころは、学園の女王様のようでいながら、実は孤独と人間不信を抱えた女子大生ってとこかな。 ミステリーにありがちな「まず最初に疑わしい、見るからに疑わしい」キャラね。彼女が誰をどう思っているのか、誰とどういう人間関係なのか。 このドラマがミステリーとして成立するためには、そういうとこに関してちゃんとスジが通っていなければならないし、なおかつ真相以外にもいろいろ邪推できるよーな怪しさがなければならない。 途中で飯田が推理してみせたみたいにね。そこがうまくいかないとミステリードラマとしてのふくらみがなくなってしまうとゆー、なかなか難しい役だったんではないかと思うれす。

んで安倍の演技、一言でいえば「無難」つーのが正直な感想だな。。。 危なげはないけど、十二分に演じきったかというとそれは疑問。 孤高の少女なわけだよね。 肉親すら信じられない。 強がって女王様を演じてる。 心を開くのは幼馴染だけ。 他は、いつも一緒にいるご学友よりも見ず知らずの猫のほうがよっぽどかわいい。 そういう人間関係とかが、他の登場人物の説明的なセリフなしでちゃんと見てる人に伝わるようになってたか、つーとオレはどうもそうは思えない。 保田と差し向かいで二人で話してて、何か問われてちょいうろたえてる場面とかあったけど、あそこにそういう人間関係がうまく表現できてたとは思えない。 説明を全部セリフに頼っちまうってのは、感情移入を妨げるからあんまりよくないです。

とまあ、なんかけなすようなこと書いてるけど、ことさら悪かったわけじゃないのよね。 役柄が難しかった。 モーニング娘。のドラマで一年前よりもーちょいいいものを一発、という期待には十分応えてると思うれす。

保田の役どころは、安倍のに比べりゃ難易度は低いし出番も短い。 しかしそれをさっぴいて考えても、なかなかの健闘だったんじゃないでしょーか。 緊張感を出すべきところでちゃんと出してて。 役どころを考えれば、比較対象はたぶん他の脇役さんたちってことになるんだろうけど、まあそうそう見劣りすることもなくて。

クライマックスのプールの飛び込み台上の場面、安倍も保田も熱演でよかったと思うよ。 もしこの場面で安倍の評価が保田に劣る部分があるとすれば、その原因はこの場面そのものじゃないと思う。 問題は、それまでの場面の積み重ねなんだよね。 安倍にとって保田は唯一心を開くことのできる特別な人間だってとこの、スジの通しかたね。 要するに安倍は出番が長かったぶん損なのよ。 じゃあ、安倍と保田の配役を入れ替えればもっと面白かったかつーと、たぶんそういうワケでもないしねー。

他の娘。は、うーん (^^; まあ主役級以外の配役になると、とにかく出てればいいってゆうアリバイみたいなもんだからなー。。。

■ おれがあいつであいつがおれで ■

「三毛猫」よりも雰囲気的に肩の力を抜ける感じ。 これはこれでまーまーおもろかった。

ちゃんと覚えてないけど、紺野のセリフ、「雷の発する１５億ジュールのエネルギーが必要」だっけ？ やっぱ雷なら、単位には“ジゴワット”を使ってほしいなーなんて思ったりしてね（笑）

吉澤はもーちょいやせてくれ。 んでも、入れ替わったあとの吉澤が石川を見てポワ〜ンとした表情になってたり、こういう役させるとおもろいね。

石川は“かわいいけど中身はくだらない女”の役で、まあまあハマってたんじゃないでしょーか。つーたら失礼？ (^^; いやホメてるつもりなんだけど。 「夏祭り」のときよりよりもっと場慣れしてきた気もする、、、こっちが石川に見慣れたってのをさっぴいても。 それにしても、見てて思ったけど、もし石川が娘。じゃなくてこの役で出てたら「あのかわいいコは何者だ？」とちょい話題になったんじゃないかなあ？ 見た目は重要！ ただ、２回あった階段降りる場面が２回ともなんか年寄りぽかったのは減点材料だね。 つーことで、しぐさにも気をつかってほしかったとこね。

紺野は儲け役だったなー。 他の５期はまーアリバイ出演てことで。